【競輪】ガールズ石井寛子10場所V9

通算9回目の優勝を決めた石井寛子(左はA級優勝の伊藤裕貴)
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 「DMM×チャリロト杯・F2」(7日、奈良)

 関西弁の声援に“京王閣の小悪魔”が笑顔で応えた。7日11Rのガールズ決勝は、石井寛子(27)=東京・104期=が3角まくりで1着、通算9回目の優勝を飾った。9月23日、立川で世界チャンピオンのレベッカ・ジェームズに敗れ、デビューからの連続優勝は途切れたが、再びVをつかんだ。

 プロ入り後、初めて走った近畿地区の競輪場。そこでも石井は評判通りの強さで完全優勝を飾った。逃げた杉沢毛伊子を渡辺ゆかりが追走する展開。石井はその3番手を確保した。絶好のポジションから「いつでも、いつでもという感じで」と仕掛けるタイミングをうかがい、渡辺が最終3角で番手まくりを敢行したが、石井はその上をまくる完勝劇で決めた。

 梶田がクリップバンド故障したため、決勝戦は再発走に。それでも石井は動じなかった。スタートで渡辺に出られて前受けされたが、誤算はその一点のみ。「渡辺さんが速かった。スタート練習をしないと…」と反省したが、好位から脚力の違いを存分に見せつけた。

 表彰式ではファンから「石井さん(出待ちするから)あとでサインちょうだいな。待ってるで」と関西弁の気軽な声援が飛んだ。それにもヒロインは笑顔で応えた。今後は12日に始まる東アジア競技大会(中国・天津)に出場し、弥彦(25~27日)のガールズケイリンに出走。国内外を転戦しながら大目標のガールズグランプリ(12月28日・立川)を目指す。「国内でも海外の競技でも結果を出さなきゃいけない。どうでもいいレースなんて一つもない」とカラコンが入った瞳をキラキラさせる。「もっともっと強くなりたい」と貪欲に、石井は国内のライバル、世界の強豪たちに立ち向かう。

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