【宝塚記念馬体診断】シュヴァルグラン

 「宝塚記念・G1」(6月25日、阪神)

 出走馬の立ち姿の写真と馬体診断をデイリースポーツのホームページに掲載する大好評企画。馬を見る目に定評のある僚紙・馬サブロー調教班の石堂道生(美浦)、吉田順一(栗東)の両トラックマンが、上半期を締めくくるグランプリに出走を予定する各馬をA~D評価しました。週末の予想にお役立てください。

 【シュヴァルグラン=評価B】

 阪神大賞典が10キロ減。そしてさらにハードに鍛えた天皇賞春は6キロ減。有馬記念から換算すると18キロ減だが、細化はなく無駄肉をそぎ落としたシルエット。長距離戦を意識したシャープな造りは、意欲的な調教のたまものだ。

 今回も乗りだしは早く、丹念かつハードな調整を積んできた。前走時はトモも凝縮させるイメージだったが、今回は阪神の内回り2200メートル。膨らますだけ膨らまして筋肉量を増やし、1週前の段階ではボリュームのあるフォルムになっている。

 とりわけ臀部(でんぶ)と股ともに厚みが増した今回は、明らかに馬体づくりの方向性が違う印象。上半期3走目で昨年より目に活力がある点も好感が持てる。(馬サブロー栗東・吉田順一)

 〈1週前追い切り診断〉栗東CWで6F81秒1-38秒1-12秒6(強め)。パートナーに手応え劣勢で0秒1遅れたが、もともと攻めでは目立たないタイプ。十分な時計が出ており、ここまでの乗り込みも豊富。順調に来ている。

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