【天皇賞】キズナ

 「天皇賞(春)・G1」(5月3日、京都)

 見事にG1“連勝”!桜花賞では3頭しかいなかったうちの1頭レッツゴードンキが見事に勝利、さらに皐月賞では2頭のうちの1頭ドゥラメンテがVと、数少ない“A”評価馬が2連勝を決めています。出走馬の立ち姿の写真と馬体診断をデイリースポーツホームページに掲載する、好評企画の第3弾は天皇賞・春。馬を見る目には定評がある僚紙・馬サブロー調教班の石堂道生(美浦)、吉田順一(栗東)の両トラックマンが各馬をA~D評価しました。

 【キズナ=A】

 昨春の天皇賞4着以来となった前々走の京都記念(3着)がプラス22キロの馬体。そして、叩いた効果は感じさせた前走の大阪杯がマイナス8キロ。厚みが増してパワーアップとの印象は受けたが、今回のあばらが浮き上がったシルエットからすると、前走は首差しに緩みがあり、皮膚も厚かったようだ。

 ここ2走はゴール前の脚勢が鈍っているが、左手前のほかにも少し重めの体つきが要因か。だが今は、高速馬場の京都に対応できる姿形。ゴール前で利き脚の右手前を使えるようなら、キズナらしい極上の切れ味を堪能できそうだ。(馬サブロー・吉田順一)

 〈1週前追い切り診断〉武豊騎手を背に栗東CWで6F81秒6-38秒4-12秒2(馬なり)。単走で余裕を持たせた攻め内容でも、さすがと思わせる動き。毛ヅヤや馬体の張りも申し分なく、順調そのものと言える。

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