【ボート】成長著しい武井莉里佳。憧れの舞台へ進化を続ける

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 2025年後期適用勝率でA2級となる326人の326番目(全体では664番目)の勝率(5・47)で、初のA級昇格を果たしたのが、武井莉里佳(24)=兵庫・128期・B1=。2月のプレミアムG1・スピードクイーンメモリアル(浜名湖)では、ビッグレース初出場で初1着を飾って、水神祭を行うなど成長著しい。

 先日、ボートレース多摩川へ取材に行った際にレースの時に履くレーサーパンツを見ると、見覚えがあるものだった。「(清水)愛海さんとか(川井)萌さんが履いているやつで、とこなめ(レディースオールスター)の時にかっこいいから欲しいですと言ったら、愛海さんがすぐ送ってくれました」と明かしてくれた。ちょうどその2人がまるがめでSG・オールスターに参戦しており、水神祭も行っていて、「ほんとかっこいいですよね。いい見本です」と目を光らせて話していたのが印象的だった。続けて「あんな舞台で走れるようになりたい。でも自分はまだまだです」と話した時は先輩2人へ憧れを話した時とは表情が変わった。

 実際は分からないが、現状の自分に対してのもどかしさもあるのかもしれない。ただ、人間にはそれぞれ成長スピードがある。若いだけに、一気に伸びていく可能性も十分に秘めている。武井の師匠である藤岡俊介(兵庫)もまな弟子の成長には関心していた。「もう自分が教えることはないです。自分で考えていろいろやって頑張ってますよね」。これに対して武井は「そんなこと私には言ってくれないのに」と笑みをこぼしていた。「師匠はSから魅せるレースをして、ファンの方に買いたいって思わせられますよね。私はどちらかと言えばその後の走りでという感じ。師匠のようにファンの人に買いたいって思ってもらえるような選手になりたいんです」と意気込んでいた。清水、川井のような年齢や期が近い見本だけでなく、師匠の存在。そして自身の努力があれば、憧れる舞台への出場も必ず果たせるはずだ。(関東ボート・競輪担当・斎藤諒)

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