【ボート】開会式で感じられる選手たちの姿勢 これからも“熱”のある言葉を聞きたい

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 SGやG1などの大会では初日に開会式が行われる。いつも多くのファンが詰めかけ、熱気にあふれている。取材に行けばその理由が分かる。選手が一人ずつマイクの前に立ち、それぞれの言葉でファンにメッセージを届ける。短い時間ながらも、伝わってくるものが確かにある。

 誰かの質問に答える形式ではなく、選手自身が考え、自ら発する言葉だ。そこに価値があるように思う。多くはシンプルで真っすぐな目標。ウイットに富んでいたり、意外な一面を感じられたりするものもある。大多数の選手が表現方法は違えど、会場の人たちに向けて一生懸命に思いを届けてくれる。

 先日はとこなめG3・オールレディースの開会式を取材した。若手は明確な目標を挙げる選手が多く、松田真実(愛知)は「水神祭をしたとこなめで予選突破を目指して頑張ります」と力強く宣言。ベテランの谷川里江(愛知)は「メジャーに行った菅野君も1勝しました。私も1勝できるよう頑張ります」と“Gファン”の一面を披露。坂咲友理(大阪)は「最後まで楽しくレースできるように頑張ります」と心構えを意気込みに入れ込んだ。

 開会式はレース前に行われることもあり、負担に感じる選手もいるかもしれない。それでも、ファンあってのボートレース。ぎこちなくてもいい。笑いがなくてもいい。これからもレーサーそれぞれの“熱”を感じられる言葉を聞きたい。(関西ボート担当・山本航己)

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