【ボート】ボートレース界のエンターテイナー 西山貴浩に必要なモノ

 「レース記者コラム 仕事・賭け事・独り言」

 ボートレース業界は有名タレントを起用したCMや広告で、イメージアップに成功。最近では身近なモノになってきているのではないか。しかしそういった企業努力だけではなく、選手個人の頑張りの成果でもある。レースで最高のパフォーマンスを見せて、ファンを喜ばせるのもひとつ。最近では開幕式や勝利者インタビューで個性を出すなど、選手それぞれが様々な形で盛り上げている。

 中でもその先駆者はボートレース界のエンターテイナーこと西山貴浩(36)=福岡・97期・A1=だろう。「開幕式でしゃべれなかったから調子が悪いのよ」と3月初旬に行われたG1・江戸川大賞(江戸川)の時に言っていた。もちろんジョークであるが、開会式を楽しみにしていたファンに対してのせめてもの気持ちだろう。

 レースがない日は積極的にトークショーやイベントに参加し動画出演なども多い。誰よりもボートレースが好きで、ファンを大切にしているからだと思う。最近はYoutubeで西山の勝利者インタビューなどの切り抜き動画が多く投稿されていたり、ボートレース平和島と「ポンコツ会」がコラボした動画もある。めちゃくちゃ面白かったので見てない人は是非見てほしい。ボートをやらない方にも顔に覚えられてきているからか、小倉駅で「ユーチューバ-だ」話しかけられたそうで、その時は「チャンネル登録よろしく」と伝えたらしい。あえて本職のことを言わないのも西山らしい。

 そんな西山に必要なモノと言えばSGのタイトル。「SGを1回も優勝したことがない人間が、オールスター3年連続2位ってすごいことよ」とファンの投票に感謝していたが、今年はなんと4位に後退。それでもドリーム戦出場は濃厚で、アドバンテージはある。2月に多摩川で予選のイン戦で負けた時に言っていたのが「ここのインの走り方を忘れていた。これは本当に1回来ておいて良かった。オールスターは任せなさい」と失敗をしっかり糧にしそうだ。初SGタイトルはファンに愛されて、ファンを愛する男らしくオールスターで手に入れるかもしれない。いや手にしてくれ!(関東ボートレース・競輪担当・斎藤諒)

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