【競輪】ガールズケイリン単体でのビッグレース開催を

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 コロナ禍の中、ファン投票で選ばれた選手たちが覇を競い合った名古屋競輪のG1・オールスター競輪と、ガールズケイリンコレクション(ガールズドリームレース、アルテミス賞)が終了した。感染症対策のため、事前抽選で当選したファンの限定入場だった。声を出して応援したいところだが、今は新しい生活様式を受け入れていかないといけないので、仕方がないところだ。

 さて、来年のオールスターから6日制ナイター(21年8月10日~16日・平)に変わる。日程も変わるこのタイミングで、いろいろな面で変更してもいいのでは。ここでは一番気になったガールズケイリンコレクションについて私案を出したい。

 現在はファン投票1~7位で争われているガールズドリームレース。優勝した石井貴子(千葉)の賞金は315万円(副賞込み)。7着・石井寛子の賞金は20万2000円。一方、8~14位で争われたアルテミス賞。優勝した梅川風子の賞金は45万50000円。7着・石井貴子(東京)の賞金は11万1000円だった。

 ファン投票で選ばれることは選手にとって名誉なこと。しかし賞金面だけ考えれば、裏開催を走った方が稼げるという状況はどうなのかと思う。ガールズの普通開催で3連勝の完全優勝なら賞金は50万4000円(優秀選手賞を含む)だ。これでは選手が「ファン投票で選ばれるより、裏開催を走りたい」と思ってしまうのは仕方ない。

 ガールズの場合、獲得賞金額がグランプリ出場に大きな影響を与える。不公平な印象があるだけに、4日制のシリーズ戦にして、男子のオールスターと別開催にしてはどうだろう。「ガールズオールスター」を新たに創設してもらいたい。以前、関西競輪担当の森田新吾記者が書いていた内容(https://www.daily.co.jp/horse/column/2019/09/30/0012748458.shtml)がしっくりくる。ファン投票で出場選手を選抜。初日にファン投票上位の選手によるドリームレースを実施。(ポイントは高めに設定)。2日目はオール予選。3日目にポイント上位21人で準決。4日目に決勝でどうだろう。7月から限定的に開催されている7車立てG3の概定番組をベースにしてみたらどうだろうか(初日特選をドリームレースに置き替える)。

 優勝者には賞金の他にも、ガールズグランプリ出場権利を付けてもいい。それくらいガールズケイリンのトーナメントでの優勝には価値がある。

 オールガールズの開催には競輪場や宿舎など施設面やディスクホイールの統一など解決しないといけない問題はあるが、ガールズグランプリを頂点に1年を考えると、トーナメントのビッグレースがあってもいいのではないかと思う。

 12年7月にデビューした1期生から、今年5月デビューした8期生まででガールズの選手は152人まで増えた。そろそろガールズケイリンだけのビッグレースの開催を希望したい。(関東競輪担当・松本 直)

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