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【ボート】再び“甲子園”を目指す愛媛の若武者・石丸海渡

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 野球界は夏の甲子園が盛り上がりを見せている。ボート界は今年から新たにG2・ボートレース甲子園が浜名湖ボートで開催され、こちらは石川県代表の今垣光太郎が“深紅の大優勝旗”を手にして幕を閉じた。

 他のスポーツからの転向組が多いボートレーサーには、元甲子園球児も存在する。愛媛県出身の石丸海渡(26)=香川・112期・A1=もその一人だ。

 2011年の夏の甲子園に同県代表・今治西高のレギュラー(二塁手)として出場した。「練習が一番キツかったです。サーキットトレーニングとか、巨人の星っていうトレーニング(肩車、手押し車)が特につらかった。甲子園が決まった時はうれしかったですね」と当時を懐かしむ。

 13年5月のデビュー以降、いっときはF禍に苦しんだものの、順調と言っても過言ではない航跡を描いている。6年目の18年8月には地元のお盆戦で初優勝も飾った。それだけに慢心があってもおかしくないが、石丸はみじんも感じさせない。

 「自己がコントロールできない時があるけど、そんな時には監督の“勝っておごらず、負けて腐らず”という言葉を思い出します。モットーにしているのは“謙虚と感謝”」。甲子園は、やまと学校(現・ボートレーサー養成所)のスポーツ推薦を勝ち取っただけではなく、一人の人間としても成長させてくれた場所のようだ。

 押しも押されもせぬニューヒーローだが、「自分はまだまだ全然。旋回とか整備力とか。体重も課題の一つで、桐生の記念は51キロで行ったけど、頭が回らなかった」と現状には納得していない様子。「師匠(福田雅一、塩田雄一)に恥をかかさないようにしないと」とさらなる高みを見据える。

 今年のボートレース甲子園の選考勝率は県内2位だったが、地元のルーキーシリーズと開催がかぶり、選出されることはなかった。「来年選ばれたら行きたいです」。今年は既に6優出で1優勝。期別勝率もキャリアハイペースを刻んでおり、このまま行けば、来年には史上初の“W甲子園出場選手”の誕生も夢ではない。愛媛を背負う若武者の戦いはまだまだ続く。(関西ボートレース担当・山本裕貴)

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