【ボート】宮島ではエンジン勝率よりもボート勝率に注目

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 宮島ボートでは、ちょっとした“珍現象”が起きている。エンジン勝率が全く参考にならないのだ。エース機として君臨してきた55号機に陰りが見られ、ほかの2連対率40%超機は上位になったり中堅一杯だったりと不安定。現状最強は51号機だが、こちらは乗り手がB級ばかりで成績が伸びない。いくら“新エース機”と呼びたくても、2連対率が35%に満たないようでは…。

 良機が安定を欠く、大きな理由として注目されているのがボートだ。いくらエンジンに力があっても、ボートが“泥舟”だと威力は半減。逆に中堅機くらいであれば、良艇の力で格段に底上げする。

 典型的だったのが1月のG3・第6回やまだ屋「桐葉菓」杯。下降機とコンビを組んだ稲田浩二(34)=兵庫・94期・A1=だが、エースボート54番の力を借りて抜群の出足を誇り、難なく優勝戦1号艇を勝ち取った。その稲田を優勝戦で撃破した山口剛(36)=広島・91期・A1=のボート57番も、2連対率は40%を超えていた。

 ボートの効能はまちまち。よく聞くのが操縦性の向上だが、進み具合の良さから直線の足に影響すると指摘する選手も少なくない。ただ、選手にこの手の話をすると、「他場ではあまり聞かない話」と返ってくる。

 情報があまり多くない中で、宮島ボートの舟券を買うという方も多いかもしれない。そういう方は数字を頼りに買うと思うが、信頼できるのはエンジンよりボートの勝率。先ほど挙げた2艇のほかに44、51、72番あたりは、積極的に買えるボートだ。(宮島ボート担当・浅野将之)

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