実森美祐 両親の思いとともに成長目指す
【第71回】実森美祐(21)=広島・119期=
通常ならデビューから3年は既製品のヘルメットを使う選手が多いが、実森は1年が終わったところで今のヘルメットに変更した。
現在使用中のヘルメットは「母の知り合いがお金を出し合って買ってくれました。『これをかぶって頑張って早く強くなってね』って。その思いがすごくうれしかったです」とたくさんの人の思いがいっぱい詰まっている。
デザインは父が担当した。「ごちゃごちゃしたかわいい系よりはシンプルなのが良かったので、父には和風っぽくとお願いしました。部分的に和を入れてくれていい感じです。手元に来るまではどんなデザインかは知らなかったんです」とサプライズ的なプレゼントだった。
初めて見た時の感想は「ヘルメットが届いた時はうれしくて。今までとは違い、自分だけのデザインだと思うとすごく感動しました」と感想を話した。
母には「ボート選手になると言ったときは反対されたけど『なったものは仕方がない』と今では全力で応援してくれています」。周りの期待に応えるように、最近では“穴舟券”をたくさん提供。「みんなが作ってくれたヘルメットだし、そのヘルメットに恥じないように、もっと練習して舟券に貢献したいです」とキッパリ。今後のさらなる成長と活躍に期待したい。