【ボート】まさかの結末…井口佳典V

 「戸田プリムローズ・G1」(8日、戸田)

 戸田ボートの開設59周年記念でまさかの結末だ。

 まさかの結末だ。まずはピット離れで1号艇の石野貴之が立ち遅れて、2号艇の須藤博倫がインを奪取。回り込んだ石野が2コースに入ったものの、この2艇は深い進入となり、須藤はコンマ07、石野もコンマ04のフライングで、痛恨の勇み足となった。

 対照的に5コースから冷静に1Mをターンした井口。前を行く石野と須藤にFコールが出て先頭に躍り出た。「こういう形なんで何とも言えないけど、僕が一番ツイてました」とレースを振り返ったが、通算11回目のG1制覇はあきらめない気持ちでつかんだものだ。2日目6Rでエンストしてペラ交換のアクシデントがあったものの、「あそこで折れてたら、何もないですから」と懸命に立て直し、最後の最後に勝利の女神がほほえんだ。

 年末のグランプリ出場へ向けて確実に前進したが、「ベスト18は目指していない。SGをひとつ取って、グランプリへ」と意気込んだ。残念ながら16日からのクラシック(平和島)には出場権がなく、SG出場はオールスター(5月24~29日・尼崎)から。また熱い走りを見せてくれそうだ。

 なお、石野と須藤のフライングにより、12R優勝戦の総売上の約95・6%にあたる4億1185万8900円が返還となった。須藤は「すみませんでした」と声を絞り出すのが精いっぱい。また、石野は5月30日~6月28日までF休みとなり、グランドチャンピオン(6月21日~27日・蒲郡)への出場が不可能となり、G1・G2は12月28日まで選出除外となる。

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