【競輪】松本貴治が防府記念連覇 最終2角からまくって、笑わない男が表彰式でニンマリ
「周防国府杯争奪戦・G3」(3日、防府)
最終日12Rで決勝戦が行われ、松本貴治(32)=愛媛・111期・S1=が、最終2角3番手外からまくり返して1着。防府記念は2024年11月から連続、G3は今年3月の松山記念以来で通算6回目の優勝を飾り、賞金640万円を獲得した。松本マークの佐々木豪(愛媛)が2着に入り、いったん番手にハマって打鐘4角から仕掛けた地元の清水裕友(山口)は3着だった。
競輪界の「笑わない男」として知られる松本。検車場などではかなりクールだが、表彰式では満面の笑みで声援に応えた。「声援は力になります」とファンに大きく手を振った。
レースは9番車の松本が正攻法。「後ろ攻めよりは得意なので」と前受けを選択した。レースは誘導員が退避した残り2周半から目まぐるしく動く。その中でも「冷静でした」と松本はスッと下げて6番手を確保。打鐘前に山口拳矢(岐阜)が清水の内から先行態勢に入ったが、なかなかペースを上げず、番手に潜り込んだ清水がしびれを切らした同4角からスパート。それを見ながら松本が上昇。外、外をこらえて、最終2角3番手外からパワフルに踏み上げる。清水後位の桑原にけん制されたが、それを乗り越えた松本が先頭でゴール。防府記念連覇を達成した(昨年度はG2・ウィナーズカップ開催のため、記念競輪はなし)。
最近は四国勢に若手の自力型が台頭してきて、松本は番手を回る競走が増えてきた。そんな中、今場所は全て自力発動で最後はVゴールを駆け抜けた。「番手でも前でもレースができるように考えています」とキッパリ。賞金を上積みして、KEIRINグランプリ2026(12月30日・平)出場を目指すライバルを脅かすことに成功。「次のG1(競輪祭=18~23日・小倉)が勝負。集中して走るだけです」。約2週間後の大勝負に向けては「いつも通りにやるだけです」と練習から平常心で臨む。笑わない男がもっと笑顔になるのは、G1で表彰台の真ん中に立つ時。そこを目指してガムシャラに駆ける。
