【競輪】清水裕友が番手から差して今年2回目のG3優勝飾る
「長良川鵜飼カップ・G3」(7日、岐阜)
清水裕友(30)=山口・105期・SS=が最終ホームカマシの犬伏湧也(徳島)の番手から差して、4月の高知記念以来となる今年2回目、通算で14回目のG3優勝を飾った。2着は犬伏で中四国SSコンビによるワンツー。3着には地元のベテラン・志智俊夫(岐阜)が入った。
中四国コンビは打鐘までに8、9番手。仕掛けたのは最終ホーム。一気に前団を叩き切った時点で勝負ありだった。最後は犬伏とのゴール前勝負を制した清水が優勝。「しっかりカマシてくれれば決まると思っていた。強いのは分かっていた。踏み直しはすごかったし、他はまくり上げて来られないと思った」と前を任せた犬伏に感謝した。
しかし、手放しで喜ぶ姿はない。全てを犬伏に任せ、絶妙のカマシに乗っての優勝だ。「番手でも優勝だからうれしいけど、自分の力で勝ったわけではない。状態は悪くないから、もう少し底上げしていきたい」と課題を挙げた。
この優勝賞金を上積みしても、まだまだグランプリ(GP)ボーダーの9位は遠い。「今年はG1で全く駄目。獲得賞金でGPに乗るのは難しいでしょう。G1優勝しか無理。とにかく自力を上げていくしかない。この優勝に満足せずにやっていく」。残すG1戦はあと2つだけ。勝負の終盤戦へ、意気込みは高まった。



