【競輪】脇本雄太が岸和田・高松宮記念杯V 番手まくりで10回目のG1制覇
「高松宮記念杯・G1」(22日、岸和田)
脇本雄太(36)=福井・94期・SS=が先行した寺崎浩平(福井)を最終バックで番手まくり。後位の古性優作(大阪)を振り切って5連勝の完全Vを達成。2月の全日本選抜(豊橋)に続く今年2回目、通算では10回目のG1制覇。優勝賞金5090万円(副賞含み)を手に入れた。2着は古性。3着には郡司浩平(神奈川)が入った。
近畿の絆を誰にも止めることはできなかった。。脇本が現役最多で節目となる10回目のG1Vを自身4回目の完全制覇で決めた。
初手は中国コンビが前受け。中団に近畿、後方に南関勢と単騎の末木浩二(山梨)で周回。赤板から太田海也(岡山)と深谷知広(静岡)が踏み合う形となったところを逃さず、寺崎が打鐘カマシに出て主導権を奪うと、脇本が最終バックから番手まくりを敢行。「本来はラインで決めなければいけないけど、寺崎君の気持ちをくみ取って行きました」と福井の後輩が演出した絶好の展開をモノにして、最後は猛追する古性を振り切りVゴールを駆け抜けた。
今開催は圧倒的な脚力を武器に無傷で決勝まで駒を進めたが、近況は苦しんでいた。「先月は調子が悪くて悩んでいたけど、新しく変わっていこうというところだったので、今大会が弾みなります」と変化を求めていたところで最高の結果を残すことができた。
2月のG1・全日本選抜で史上初のグランプリスラム(GP、G1完全制覇)を達成した脇本に新たなタイトルが加わったが、まだまだ完成形ではない。「現段階で行っている変化を進めていけば、自ずといい結果が生まれると思うので、慢心せずしっかり進んで行きたい」と完全無欠な選手へ進化を続けていく。





