「ウエスタンヤング・Ｇ３」（２０日、芦屋）

　３号艇の中村日向（２６）＝香川・１２２期・Ａ１＝が、３コースからまくって勝利。大会初制覇を果たした。２節連続で今年４回目、通算では９回目の優勝。２着は１号艇の西岡顕心（香川）、３着は５号艇の中亮太（福岡）が入った。中村は９月に宮島で開催されるプレミアムＧ１・ヤングダービーの優先出場権を手にした。

　中村が先輩の威厳をきっちり示してウエスタンヤング初制覇を成し遂げた。「Ｓは完璧で全速でいいのが行けた」と３コースからコンマ１１でスリットを通過すると、１Ｍでは頭脳プレーも光った。「（西岡）顕心は同じ支部で手の内を知られていて、まくり差しにくると思っていたと思うけど、その裏をかいてスピードを持ってまくって行けました」。トップＳから逃げ態勢に持ち込もうとした西岡のさらに上を行くと「出口で顕心が見えなくなったので、いけたと思いました」。１周１Ｍで早々に勝利を確信した。

　今年はこれで４回目のＶ。「今年はいいリズムで来られています。子どもも生まれて家族のイベントがある時はいい結果につながっています」と仕事もプライベートも充実。「記念やＳＧで活躍できるよう、もっと自分をアップデートして、皆さんに信頼される選手になれるように頑張ります」。ファンの期待に応えるためにも香川の若武者はさらに進化を続けていく。