「北陸艇王決戦・Ｇ１」（３０日、三国）

　予選トップで地元Ｇ１の１号艇を勝ち取った中島孝平（４３）＝福井・８４期・Ａ１＝がインから逃げ圧逃。うれしい地元周年初Ｖを飾った。これでＧ１は８回目、通算では６０回目の優勝となった。２着には今垣光太郎が入り地元ワンツーフィニッシュで決着した。

　中島が桜咲く三国の水面で、悲願の地元周年初優勝を決めた。「今までチャンスはいっぱいあったけど…。欲しかったタイトルを取れてホッとしています」と最高の笑顔を見せていた。

　レースは３対３の枠なり。インの中島はコンマ０７の鋭いＳ。「自分の中では行き過ぎと思って８５で放った。Ｓして今垣さんのへさきが見えて、差されても仕方ないと思ったが、回った感じ逃げられたと思った」とそこからは独走に持ち込みＶゴールを駆け抜けた。

　今年は１１月に地元三国でＳＧ・チャレンジカップ（２１～２６日）がある。「ＳＧがあるのを聞いて、大きな大会で活躍しないと…と思った。地元で勝てたのは大きい。ここからは事故をしないようにコンスタントに走ってその時が来れば」と平常心で時を待つ構え。そして今度は紅葉で染まる三国水面で大活躍を見せてくれることだろう。