「デイリー杯クイーンＣ・Ｇ３」（１１日、東京） 　　　　

　能力の高さを証明する。阪神ＪＦで１２着に敗れたモリアーナが巻き返しを狙う。期待して挑んだ前走のＧ１は、道中で折り合いを欠き、スムーズな競馬ができなかった。

　武藤師は「前走は装鞍所までは問題なかったけど、パドックへ行ったらテンションが高くなってしまった。その上でレースでは前半からポジションを取りに行ったため、掛かってしまった」と振り返る。若さを露呈したことが敗因。そこで今回はメンコを着用して改善を図る。「あの結果が能力ではないし、力さえ出し切れれば」と馬具効果に期待する。

　あそこまで負ける馬ではない。その思いは鞍上の武藤も同じだ。「デビュー前からこの馬で大きいところを獲りたいと思ってました」とした上で、「前走は馬の足を引っ張ってしまったので、力を出し切れるように乗りたいです」と相棒の力を信じている。

　コスモス賞で今回の有力候補ドゥアイズを子供扱いにした素質馬。本来の力さえ出せれば、重賞タイトルはつかめる。