【阪神JF】リバティアイランドが2歳女王 次元の違う走りで2馬身半差快勝!

 「阪神JF・G1」(11日、阪神)

 まさに次元が違う勝ちっぷりだった。1番人気の支持を受けたリバティアイランドが、中団から力強く差し切って2馬身半差の快勝劇。見事に2歳女王の座を射止めた。鞍上の川田は、福永、M・デムーロに続き、JRA史上3人目となる2歳G1完全制覇を成し遂げた。2着は12番人気のシンリョクカ、3着には10番人気のドゥアイズが続いた。

 衝撃の強さにスタンドからはどよめきが起こった。1番人気のリバティアイランドが馬場の真ん中を堂々と突き抜ける。後続に2馬身半差をつける圧勝劇。まばゆいばかりの輝きを放ち、2歳女王の座へと駆け上がった。

 “確信の直線”だった。好発を決めて道中は中団をリズム良く追走。3~4角で前がごちゃつくと、鞍上は冷静に外へと切り替えた。残り200メートル付近で先頭に立ってからは、まさに独壇場。「望む形ではなかったのですが、非常にいい反応があって“もう負けることはないな”と。前はつかまえられるし、後ろからつかまることもないと思いました」。名手・川田をうならせるほどの圧巻のパフォーマンスだった。

 11度目の挑戦で同レース初Vを飾った鞍上は、これでJRA史上3人目の2歳G1完全制覇。ただ、喜びの一方で「個人的なことでたくさんの人にご迷惑とご心配をお掛けしました」と頭を下げた。7日に香港で行われた招待レースに出場予定だったが、日本出発前の5日の検査で新型コロナ陽性が判明。この日の騎乗も危ぶまれた。だが、前日の検査で陰性が確認され、「何とか大事なところに間に合った。ホッとしています」と最高の結果に胸をなで下ろした。

 「頑張って結果を出してくれた。良かったです」と人馬をたたえた中内田師。驚がくの新馬戦Vから、圧倒的な支持を受けた前走のアルテミスSだったが、不利もあって2着に敗戦。「前走、馬群の中で我慢したのが今回につながってくれたのかな」と、大一番での見事な巻き返しに目を細めた。

 今後については「いい形で勝ってくれたし、立場的にも、もちろんクラシックを狙って行かないといけない。そこに向けていい状態で持って行けたら」と力を込めた指揮官。暮れの仁川で大きなインパクトを残したヒロインは、来春も主役の座を譲らない。

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