【POG】福永も好感触!コントレイルの弟インタクトが初のコース追い(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 先週は札幌、小倉で2歳重賞が行われた。

 3日の札幌2歳Sはドゥーラ(牝、高橋康)が中団追走から直線に入るとメンバー最速タイの、上がり3F35秒7の末脚で2着に1馬身差をつけてV。見事に1番人気に応えた。開業以来、重賞初制覇を決めた師に早速、お話を伺いました。「早めに動いて行って勝ち切った前々走のレース経験が生きたと思います。まだ緩いところがあり、若干外へ張っていましたが、しまいは確実に脚を使ってくれますから。いい勝ち方ができました」と愛馬の一戦ごとの成長ぶりに目を細めた。トップキャストで参戦した昨年(5着)を糧に調整パターンを考慮し、最高の仕上げで見事に結果を出した。今後はいったん放牧へ。アルテミスS(10月29日・東京)から阪神JF(12月11日・阪神)を視野に入れての調整となるよう。

 4日の小倉2歳Sはロンドンプラン(牡、宮本)がレース直前の落鉄、出遅れの不利を克服してV。4角ではまだ最後方だったが、直線に入ると次位を1秒1上回る上がり3F33秒1の末脚で12頭をゴボウ抜き。父グレーターロンドンに産駒の重賞初出走初制覇をプレゼントした。師は「すごい瞬発力だったね」と目を丸くして驚いていた。今後については「レースぶりを見て、東京で走らせたい。京王杯2歳S(11月5日・東京、芝1400m)を予定しています。1Fずつ徐々に距離を延ばし、千六までは頑張ってもらいたい」と見通しを語った。

 コントレイルの異父弟・インタクト(牡、矢作、父ハーツクライ、ロードクロサイト)が8日、入厩後初めてのコース追いを行った。福永Jを背に、栗東CWで僚馬スーパーフェイバー(4歳3勝クラス)と併せて、6F81秒7-37秒5-12秒1をマークした。武村助手は「古馬と併入したし、時計的にも動いています。福永Jは『まだこれからの馬だけど、能力は感じます』と。このまま順調にいってくれれば」と期待を寄せた。

 6月の中京新馬戦(芝1600m)を勝ったマラキナイア(牝、吉岡)はアルテミスSが目標。師は「初戦はまだ粗削りな面を見せながらも、いい内容で勝ってくれました。初戦と同じ左回りのマイル戦でどんな走りができるか。先々はもう少し距離があっても良さそうですが、それをこのレースで見極めたいです」と話した。 (馬三郎栗東支局・塩手)

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