【POG】友道厩舎×武豊のハーツクライ産駒で注目のドウフォルスは9・4小倉で初陣(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 夏競馬も来週で終了。小倉、札幌で2歳重賞が行われる。ここでは2レースの有力馬の1週前の様子をお伝えしたい。

 まずは札幌2歳S(9月3日・札幌、芝1800m)から。

 ダイヤモンドハンズ(牡、池江)は、ダービー翌週の6月4日の中京芝1600mで新馬勝ち。今年のJRAでの2歳戦一番星だ。レース後は放牧に出して成長を促し、ここを目標に調整を進めてきた。1週前の24日は栗東CWで僚馬ゼッフィーロ(3歳3勝クラス)と併せて、半馬身先着。長めからしっかりと追われ、6F81秒7-36秒6-11秒1をマークした。兼武助手は「併せ馬を中心にしっかりと乗り込んできました。馬体はひと回り成長をして良くなっています。加速に時間がかかるので、小回りコースへの対応がポイントですが、初戦はセンスのいい走りをしてくれましたし、フットワークが大きく、距離が延びる点は問題ないです。どんな競馬をしてくれるか楽しみ」と新馬-重賞の連勝Vへ期待を寄せた。

 7月24日の小倉新馬戦(芝1800m)を逃げ切ったレッドソリッド(牡、音無)は横山和Jで予定。「逃げてマイペースで運べたとはいえ、直線の追い比べでもうひと伸びしてくれましたし、いい根性がありますね。跳びが大きくて、中距離以上が向きそう。パワーがあり、洋芝も問題ないと思います。ハナにはこだわらないが、前々で流れに乗れれば」と田中助手の手応えは上々。昨年の覇者で今年の皐月賞を制したジオグリフに続く、ドレフォン産駒の連覇を狙う。

 小倉2歳S(9月4日・小倉、芝1200m)は函館2歳S2着のクリダーム(牡、須貝)が重賞初制覇を目指して参戦。1週前の25日は西村淳(レースは武豊)を背に、栗東坂路で躍動。切れのある動きで4F52秒8-11秒9をマークした。榎本助手は「前走は勝ったと思ったが…。その後はここを目標に順調に来ています。思ったよりも暑さにこたえている様子はなく、順調です。あとは(函館と)馬場傾向が違う小倉でどんな走りをしてくれるかですね」と現状とレースへの見通しを話した。

 僚馬で宝塚記念当日(6月26日)の阪神新馬戦を勝ったカルロヴェローチェ(牡)はソエの状態を考慮したうえで、大事をとって予定をしていた札幌2歳Sを自重する。幸い症状は軽そうで、25日栗東坂路で行われた前走後の初追い切りで、4F54秒9-12秒4をマーク。馬の状態を見極めながら調整を進め、野路菊S(9月24日・中京、芝2000m)での復帰が有力だ。

 注目新馬は、今年のダービー馬ドウデュースと同じ友道厩舎、武豊Jとのコンビで、初陣も同じく夏の小倉最終週の新馬戦(9月4日、芝1800m)を予定するドウフォルス(牡、父ハーツクライ、母スカイダイヤモンズ)。3週続けて栗東CWで長めからしっかりと追われ、1週前の24日は武豊Jを背に僚馬マイラプソディ(5歳オープン)、リアド(3歳1勝クラス)との3頭併せを敢行。2頭に約1馬身半ほど遅れはしたものの、最後までしっかりとした脚取りで6F81秒6-37秒5-11秒8をマークした。師は「ひと追いごとに良くなっています。まだおっとりしている感じで使いながらかもしれませんが、このひと追いで変わってきそう。太め感はないですし、能力も秘めていると思います」と手応えを伝えた。偉大な先輩の足跡をたどり、2年連続のダービー制覇を目指してデビューを迎える。(馬三郎栗東支局・塩手)

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