【POG】砂の超良血メイデンタワーは9・25中山ダート1200mでデビュー(美浦発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 だいぶ暑さも控えめになってきましたね。9月に入っても残暑は続くとの予報はありますが、あくまでも平年よりは暑いということならば、気がめいるような猛烈な暑さはない!と思いたいです。筆者は夏競馬最後の新潟出張となる週末ですが、もう再来週には秋競馬がスタートですからね。中山競馬場でも当日入場券の発売が開始されるようですし、秋競馬に向けて盛り上がっていきたいところです。個人的なPOGの話をすると、今週コンエネルジア、キングズレイン、メリオルヴィータの3頭が新馬の折り返し2戦目を迎え、来週の札幌2歳Sにはブラストウェーブが出走。秋競馬を目前にして山場を迎えた印象すらあります。

 先週の新馬戦。21日の新潟、芝1800mを勝ったのはロードプレイヤー(牡、尾形)でした。今年初年度産駒がデビューしたグレーターロンドンの産駒ですが、これで新馬2勝目。産駒数を考えれば上々のスタートですね。今年の2歳世代が日本再デビューとなったダノンバラードもすでに5勝を挙げていますが、まだディープ産駒でリーディング上位に定着する種牡馬はさほど多くない(今のところキズナくらい)だけに、種付け料が決して高いとは言えない(グレーター50万円、ダノン100万円)種牡馬でも一気のブレイクがあっても不思議はありません。昨年のシルバーステートもそうでしたね。今後の活躍にも期待したいところです。その新馬で2着だったブレイディヴェーグ(牡、宮田)はレース後に骨折が判明。美浦トレセン内で手術を行ったあとに放牧へ出される予定。

 13日の札幌でコスモス賞を勝ったモリアーナ(牝、武藤)は阪神JF(12月11日・阪神、芝1600m)へ直行する予定。

 21日の札幌新馬戦(芝2000m)を勝ったインスタキング(牡、蛯名正)は「東京で長めの距離で使えたら」と師がコメント。秋の開催を目指して放牧へ。

 6月の東京新馬戦で4着だったアルジャンナやコマンドラインの異父妹エルダーサイン(牝、国枝)は23日に美浦へ帰厩。9月19日の2歳未勝利(中山、芝1600m)に出走を予定している。

 メイデンタワー(牝、稲垣、父ドレフォン、母アゼリ)はアメリカでデビューするのでは?と思わせるバリバリの米国血統。北米G1を11勝した女傑アゼリに、BCスプリントを含む北米G1を3勝しているドレフォンの配合が日本産として競走馬デビューを迎えるのは鳥肌もの。9月25日・中山、ダート1200mの新馬戦に向けて調整される。(馬三郎美浦支局・木村)

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