【ボート】服部幸男が児島で通算V100達成 華麗な逃げと存在感で魅了

 児島で4回目、通算100回目の優勝を飾った服部幸男
 水上パレードでファンの声援に応える服部幸
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 「ボートレースチケットショップ岡山わけ開設1周年記念競走」(9日、児島)

 真夏の児島ボートで服部幸男(51)=静岡・64期・A1=が通算100回目の優勝を飾った。SG4回、G1戦では21回の輝かしい実績を持つ伝説のスターレーサーが、節目の勝利を手にした。

 低調機を伸び型に調整して戦った今節。初日12Rは逃げて白星を飾ったが、その後は2着が6回。準優勝戦は1周1Mで三川昂暁にまくり差しで先行されたが、2Mで冷静に差し返して2勝目。予選1位の横沢剛治と2位の岡田憲行がインから2着に敗れ、3位の服部が優勝戦の1号艇を手にした。優勝戦ではインからコンマ12の2番手Sから1Mを先マイして貫禄の逃げで制した。

 水上パレードでファンの声援に応えた服部はすがすがしい笑顔。表彰式では「100回目の優勝は一つの節目。それよりも、前回は児島ボートさんに多大なるご迷惑をお掛けしていたので、最後まで無事に走り終えることができてホッとしている」と言葉をかみしめた。20年3月の一般戦では、初日12Rで5着。フライング艇の出たレースで、2周2Mで2番手から5番手まで後退し「騒擾(そうじょう)を惹起(じゃっき)する可能性のある航法」により即刻帰郷の処分が下された。それ以来の出場となった今節は、連日各コーナーで目いっぱい勝負する気迫の走りを披露した。

 強い決意で臨んだ今節、シリーズ終盤は服部が優勝する流れ。「スタートに不安があったので、優勝戦は早仕掛けしてしまった。エンジンはあまり良くなかったが、最善の調整はできたと思う。これからもベストを尽くします」とビシッと決め、水面でも表彰式会場でも圧倒的オーラで魅了した。

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