【POG】古馬2頭に先着!ラブリーデイの弟トレチーメは14日小倉芝9Fで初陣(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 先週は中内田厩舎が新潟の新馬戦で2勝を挙げたが、その勝ちっぷりにも驚かされた。

 7月30日の芝1600mはドゥラメンテ産駒のリバティアイランド(牝)が中団追走からJRA史上最速タイの上がり3F31秒4の末脚を発揮して、3馬身差の圧勝劇。ポテンシャルの違いを見せつけた。次走については、所属するサンデーサラブレッドクラブのホームページで、新潟2歳S(28日・新潟、芝1600m)への出走を検討していることが発表された。

 7月31日の芝1800mはハーツクライ産駒のダノントルネード(牡)が2番手追走から、直線で逃げた1番人気シャザーンとの壮絶なたたき合いを鼻差制してVを決めた。レース後は放牧へ。次走は未定。

 その中内田厩舎が次にデビューを目指している新馬が、14日の小倉芝1800mを予定するトレチーメ(牡、父モーリス、母ポップコーンジャズ)。半兄にG1を2勝のラブリーデイや今年の目黒記念を制したボッケリーニがいる良血馬だ。2週続けて栗東CWで長めから意欲的に追われ、3日の1週前には僚馬の古馬2頭を相手に最先着を決め、6F84秒8-37秒0-11秒1をマークした。福永助手は「いい動きでした」と納得の表情。ただレースに関しては「能力はありそうですが、心身ともにまだ幼い面を残しているので、その点がどうかですね」と慎重に構えた。

 7月24日の札幌新馬戦(芝1800m)を頭差制したドゥアイズ(牝、庄野)。半姉エイボンクリフ同様に札幌で新馬勝ちを決めた。「狭い所を通ってよく勝ち切ってくれました。いい根性がありますね」と師もご満悦だ。次走はコスモス賞(13日・札幌、芝1800m)を予定。「1回使ってさらに良くなると思いますし、オープンでどれだけ通用するか楽しみです」と期待を寄せた。

 7月30日の札幌未勝利戦(ダート1000m)で9馬身差をつけて逃げ切った、レディバグの半妹アネモス(牝、北出)は、ひと息入れて秋のダート戦を予定している。師は「レディバグよりも馬力はあるが、スピード色が強そう」と、今後はダート短距離戦での活躍を期待した。

 7月31日の札幌未勝利戦(芝1500m)はソアラ(牝、高橋康)が300mの距離延長に難なく対応をして、逃げ切りVを決めた。西岡助手は「行きっぷりがいい馬で距離への対応が鍵でしたが、うまく我慢が利いていい走りでした。ジョッキー(斎藤J)も自信を持って乗ってくれました」と笑顔で話した。次走はすずらん賞(9月4日・札幌、芝1200m)を予定している。

 7月3日の福島新馬戦を制したチカポコ(牝、西園正)の次走が、小倉2歳S(9月4日・小倉、芝1200m)から新潟2歳Sに変更になった。師は「ケイコでも掛かるところがなく、距離はこなせると思う。先を見据えて、マイル重賞に参戦。いい競馬をして、阪神JF(12月11日・阪神、芝1600m)へ向かいたい」と意気込みを語った。僚馬で7月23日の小倉未勝利戦(芝1800m)で3着だったメイクザビート(牡)は、3戦目で初めてダートに挑戦。9月3日の小倉未勝利戦(ダート1700m)を目指す。師は「先週、マインドユアビスケッツ産駒の馬がダートでいい勝ち方をしたので、オーナーと相談をして(ダート出走を)決めた。能力は間違いなく高い馬だからね」と初勝利へ向けて力を込めた。(馬三郎栗東支局・塩手)

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