【POG】姉はファインルージュ 高額馬エコロジョイアーは20日札幌芝1500mでデビューへ(美浦発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 今週は新潟県北部の村上市や山形県で線状降水帯による大雨に見舞われ、河川の氾濫や洪水などの水害が発生してしまいました。被災者の皆さまには心からお見舞いを申し上げます。近年は日本のどこかで必ずと言っていいほど水害の被害が出ていますが、水は引いた後も処理が非常に大変ですし、臭いなどの二次被害もあります。コロナ禍という中での被害は特に大変な苦労になるかと思いますが、早期の復興を願っております。

 先週の新潟は想像以上の暑さでした。そんななかでもアイビスSD当日の新潟競馬場は多くのお客さまでにぎわっていました。ジュースを買うのもひと苦労するほどでしたが、競馬場に昔のような熱気が戻ってきているのは本当に喜ばしいことですね。レース終了後はバスもタクシーも自家用車も大変な混雑を見せており、競馬場付近を抜けるまでに苦労された方も多かったと思いますが、これも例年にあった風物詩みたいなものですからね。早いこと第7波も収束し、心の底からイベントを楽しめる日が来てほしいと思います。

 さて先週の新馬は4レース中3レースを関西馬に勝たれてしまいましたが、ダート1200mではニシキギミッチー(牡、鈴木伸)がゴール前で内から差し切りました。津村のコメントにもあったように距離が延びてもよさそうですし、今後の活躍に期待したいですね。

 ダート戦といえば31日の2歳未勝利戦(ダート1200m)ではスクーバー(牡、武藤)が2歳レコードを塗り替える1分11秒0というタイムで勝利を収めました。縮めたのは0秒1ですが、それまでは不良馬場で記録されていたもの。今回は良馬場で出た時計なので非常に価値が大きいと思われます。次走はヤマボウシ賞(10月1日・中京、ダート1400m)あたりを視野に入れるとのこと。楽しみです。

 上がり3F31秒4という、とんでもない時計で勝ち上がったリバティアイランド(牝、中内田)は新潟2歳S(28日・新潟、芝1600m)へ参戦するとのこと。この週は札幌でワールドオールスタージョッキーズが行われ、そこに川田Jの参加も決定済み。果たして次走は誰が手綱を取るのか、注目を集めそうです。

 セレクトセールで1億2650万円(税込み)という値が付いたエコロジョイアー(牡、加藤征、父サトノアラジン、母パシオンルージュ)は、今年のヴィクトリアMで2着、昨年の秋華賞も2着とG1レベルの走りを見せているファインルージュの異父弟という良血。20日の札幌芝1500mの新馬戦にルメールで出走予定。3日は美浦Wで6F84秒2-67秒9-52秒8-37秒9-12秒0を計時。直線はしっかりと追われて古馬2勝クラスのレッドラパルマに併入。サトノアラジン産駒で億超えの評価となった期待馬ですし、どんな走りを見せてくれるか楽しみ。

 アヴニールドブリエ(牡、宮田、父エピファネイア、母レーヌドブリエ)は美浦に戻ってから順調に追い切りを消化。3日は美浦Wで5F66秒9-51秒8-37秒5-11秒6を計時しました。エンジンが掛かっての走りが素晴らしかったですね。こちらは21日、札幌芝2000mの新馬戦にルメールで予定しています。個人的にもPOGドラフト会議で指名した馬。楽しみにしています。

 新馬戦で4着に敗れていたコンエネルジア(牡、手塚)は27日の新潟芝1600mの2歳未勝利に向けて帰厩。展開的に厳しいレースとなりましたが、2戦目で勝ち上がれるか注目です。(馬三郎美浦支局・木村)

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