２歳新馬戦が９日（土）、１０日（日）の函館、福島、小倉競馬で計９鞍が行われた。１０日の函館５Ｒでは１８年の有馬記念馬ブラストワンピースの全弟ブラストウェーブ（牡、美浦・大竹）が登場。センス良く２番手に付けて、勝負どころで外から先頭に並びかけると直線入り口で単独の先頭に。最後は首差まで詰め寄られたが、単勝１３０円の圧倒的人気に応えた。

先週の新馬勝ち馬評価一覧

ブラストウェーブ（牡、父ハービンジャー、美浦・大竹）

　日曜函館５Ｒ・芝１８００ｍ、横山和「こういう（人気を背負った）馬なので、スッと出して２番手から。王道の形ですね。最後は迫られたけど、見た目より余裕がありました。４角で仕掛けていった時にトモがバラバラッとしたので、まだネジが締まり切っていない感じ。そういう意味でも伸びしろがありますね。優等生の競馬で勝てて良かったです」（レース評価Ｂ、将来性★★★★★）

ラヴェル（牝、父キタサンブラック、栗東・矢作）

　日曜小倉５Ｒ・芝１８００ｍ、岩田望「すごくいい競馬をしてくれました。ゲートは遅かったですが、向正面までに中団に付けられましたし、最後も抜け出す脚は速かったです。抜け出してからも余力があったと思うので、広いコースでやれば、もっと力を発揮してくれると思います」（Ａ、★★★★）

マイネルズーメン（牡、父ダノンバラード、美浦・和田勇）

　土曜福島５Ｒ・芝１８００ｍ、柴田大「しっかり乗り込んできて、ゲートも万全。調教でやってきたことを全て出せました。最後にもう一回頑張ってくれました。これからいろいろと覚えさせていきたいけど、素質は相当高いです」（Ｂ、★★★）

アスクドリームモア（牡、父キズナ、栗東・藤原）

　土曜函館５Ｒ・芝１２００ｍ、藤岡佑「完勝だったと思います。大跳びなので、ジワッと全体的に動く競馬をしてほしいと言われていました。気性が大人びているし、外枠から上手に競馬ができましたね。よく調教されていて、いい馬でした」（Ｂ、★★★）

ナチュラルハイ（牡、父スクリーンヒーロー、美浦・黒岩）

　日曜福島５Ｒ・芝２０００ｍ、永野「ゲート練習で、ある程度スタートは速いと分かっていましたが、練習通りに出てくれました。行く馬を行かせて２番手から。集中して走ってくれました。先頭に立ったらフワフワしたり、４コーナーで膨れて子どもっぽさもありますが、最後までしっかり走ってくれました」（Ｂ、★★★）

アロマデローサ（牝、父キンシャサノキセキ、栗東・池添学）

　日曜小倉６Ｒ・芝１２００ｍ、福永「調教でも返し馬でもキックバックを嫌がっていたけど、競馬は上手に走ってくれた。ちょっと芝が飛んでくるだけでも気にする。調教で慣れさせないといけないけど、今日のように上手に走れば」（Ｂ、★★★）

モンサンスヴニール（牝、父シャンハイボビー、美浦・牧）

　日曜福島６Ｒ・芝１２００ｍ、木幡巧「初戦向きで、すごく気がいいですね。ただ行きっぷりが強過ぎて、そのあたり（の改善）が今後の目標になりますね。それでもセンスはいいし、しっかり反応もしてくれました。レース自体は良かったですね」（Ｂ、★★）

シルヴァーゴースト（牝、父トビーズコーナー、美浦・岩戸）

　土曜福島６Ｒ・芝１２００ｍ、柴田大「すごく競馬が上手ですね。追いだしてからの反応も素晴らしかった。少し位置は後ろだったけど、手応えを信じて内を狙いましたが、狭い所を割って伸びてくれました。従順で、距離が延びても良さそうですね。きょうは何も言うことなしでした」（Ｃ、★★）

タマモブラックタイ（牡、父デクラレーションオブウォー、栗東・角田）

　土曜小倉５Ｒ・芝１２００ｍ、角田河「調教では乗りやす過ぎるイメージがあって、素軽いイメージはなかったです。この馬場は合わない印象でしたが、走りを見たらゲートを出てスムーズに番手をつけて、それを感じさせない、いい走りを見せてくれました。この距離じゃなくても、もっと幅は広げられるかなと思います」（Ｃ、★★）

（レース評価は馬サブロースタッフによるＳ、Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄの５段階。将来性評価は★５が最高）