【POG】調整順調で中距離向き 良血キングズレインは17日函館デビュー(美浦発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。木村は今週も出張中の函館でつかんだ最新情報をお伝えします。

 注目された6月25日、東京芝1800mの新馬戦を勝ったのはシャンドゥレール(牡、国枝)でした。道中は若さをのぞかせながら走っていましたが、スローペースを好位から危なげなく抜け出しての快勝。なかなかいい性能を秘めていそうな競馬でした。次走は札幌2歳S(9月3日・札幌、芝1800m)を視野に入れるとのこと。その東京新馬を除外になり、函館の新馬に矛先を向けてきたブラストウェーブ(牡、大竹、父ハービンジャー、母ツルマルワンピース)が6月30日に函館芝で5F68秒2-51秒5-38秒1-11秒6を計時。姉ホウオウピースフルの離れた後ろを追走しての追い切りとなりました。今回手綱を取った荻野琢(実戦は横山和)は「いい馬ですね。今日はまだ追っていませんが、すごく走りが安定しています。走っていて全然ぶれないので、体幹がしっかりしているのだと思います。兄のブラストワンピースにも昨年乗せていただきましたが、乗った感触が本当にそっくり。体形は弟の方が少し丸みを帯びている印象ですが、兄弟でこんなに似るんですねぇ」と話していました。岩藤助手も「美浦に残っていたら暑さにやられていたかもしれませんし、涼しい函館に来られたのは逆に良かったと考えています」と除外もプラスに考えていました。10日の新馬戦(函館、芝1800m)に出走予定です。

 6月26日の東京芝1600mの新馬戦を勝ったのはミシシッピテソーロ(牝、畠山)でした。こちらの次走はダリア賞(8月6日・新潟、芝1400m)を視野に。場合によっては新潟2歳S(8月28日・新潟、芝1600m)へ直行する可能性もあるとのこと。ダリア賞には東京1週目の芝1400m新馬戦を勝っているクラックオブドーン(牡、中舘)も予定している。

 POGドラフト会議で筆者が2位指名したキングズレイン(牡、手塚、父ルーラーシップ、母タッチングスピーチ)が函館に入厩。6月29日に函館芝で5F70秒0-54秒5-39秒7-12秒5を計時。担当している花本助手は「体はちょうどいいサイズですね。半兄よりも順調に調整が進んでいますし、距離は中距離くらいが合いそう。楽しみです」と高評価。こちらは17日の新馬戦(函館、芝1800m)に横山武で出走する予定。

 こちらも函館に入厩済みのラクサパーナ(牝、矢野、父ダイワメジャー、母ポロンナルワ)は6月29日に函館Wで5F67秒9-53秒1-40秒0-12秒9を計時。9日の函館芝1200mの新馬戦を横山武で予定している。

 東京のダート新馬戦を除外されていたラリーレイド(牡、萩原、父マジェスティックウォリアー、母スーブレット)も6月29日に函館に入厩。23日の札幌ダート1700mの新馬戦を目標にするとのこと。(馬三郎美浦支局・木村)

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