【宝塚記念展望】スターホース集結、タイトルホルダーがファン投票1位に応えるか

 上半期のG1戦線を盛り上げたスターホースが仁川に集結する。主役はファン投票で史上最多得票を集め、堂々の1位に輝いたタイトルホルダーだ。阪神は菊花賞を5馬身差、天皇賞・春を7馬身差で圧勝した得意舞台。「最高の状態で送り出し、秋に向けていい結果を出してほしい」と、栗田師は既に凱旋門の景色を脳裏に浮かべている。

 ファン投票2位で、昨年の年度代表馬に輝いたエフフォーリアは、復権を懸けてドリームレースに臨む。今年初戦の大阪杯ではまさかの9着に敗れたものの、ゲート内での顔面強打などアンラッキーな部分もあった。1週前追い切りに騎乗した横山武が「一番良かったエフフォーリアを知っているだけに物足りない」と良化途上を伝えるが、レースまでまだ時間は残されている。

 そのエフフォーリアを大阪杯で破ってG1初制覇を飾ったのが、ファン投票でも4位に支持されたポタジェ。さらに相手が強化される今回は真価が問われる一戦となるが、安定感の高さからここでも大崩れはしない。

 同着でドバイターフを制したパンサラッサは、大逃げでファンの心をつかむ個性派。同じ逃げ馬タイトルホルダーとの駆け引きに注目が集まる。G1・2着3回のディープボンドも悲願達成に向けて調整は順調だ。完全復活を目指す一昨年の無敗3冠牝馬デアリングタクト、昨年のジャパンC2着のオーソリティ、さらに大阪杯で3着に好走したアリーヴォらが続く。

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