「ウエスタンヤング・Ｇ３」（１１日開幕、福岡）

　５月のオールスター（宮島）で鮮烈なＳＧデビューを果たした実森美祐（２５）＝広島・１１９期・Ａ１＝が若手バトルに参戦する。

　地元開催だったオールスターではエース機を手にして、４日目にＳＧ初１着を含む連勝劇で堂々の予選突破。準優では５着に敗れたが、１マークでは見せ場十分の走りを披露して全国のボートレースファンにアピールした。

　「ＳＧは全部が勉強になった。本当にエンジンのおかげなんですが、自信にもなりました。準優はＳＧが終わった後に改めて見直しても緊張しちゃうくらい緊張しましたけど…。反響？すごいありましたね。周りからいろいろ声を掛けてもらいました。それでも今まで通りに自分のできる走りをやっていきたい」

　今節の前検気配は「前回使用者のままで（スタート練習に）行った。スタートがバラつくし、起こしが微妙だった。班の比較は分からない。ペラをやっていく」と、まだつかみ切れていないが、スタート練習後はじっくりと時間を費やしてペラ調整をした。

　プレミアムＧ１・ヤングダービー（９月２０～２５日・多摩川）の選考期間は６月末まで。現在の選考順位はボーダー付近に位置する実森。再び全国区のレースに出場するには優勝して優先出場権を得るか、勝率の上積みが絶対条件だ。「もちろんヤングダービーは出たい。今節はまずは優出を目指して頑張ります」と愛らしい笑顔で意気込みを話した。

　７月からはＢ級に陥落が決まっているが、近況の勢いなら誰にも負けない。ＳＧで手にした経験を生かして初日から大暴れに期待だ。