【POG】「グンと良くなっている」良血レーベンスベルーフに黒岩師は好感触(美浦発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 先週の皐月賞も関東馬のジオグリフ(牡)が勝利!2着イクイノックス(牡)も関東馬…というか木村厩舎のワンツーという結果となりました。師は「何とか皐月賞でいい結果を残せるよう仕上げてきた」と勝ち馬について話していましたが、最良の結果となりましたね。2頭はもちろんダービー(5月29日・東京、芝2400m)を目指すということですし、次はどういう結果となるか、どんな競馬を見せてくれるか楽しみです。ダノンベルーガ(牡、堀)は4着。先週の中山は完全にインコースが不利となっていましたし、なかなか厳しいレースになってしまいましたね。ただダービーにはつながる内容でしたから、こちらも反撃に期待したいところです。

 先週の山藤賞はローシャムパーク(牡、田中博)がぶっちぎりの勝利。大味な競馬でも圧勝できる能力の高さは間違いなさそうです。これでオープン入りとなりましたが、無理をせず先に備えるとのこと。

 山吹賞でデビュー2連勝を飾ったトーセンリョウ(牡、加藤征)は春シーズンを休養に充てると師が発表しました。こちらも楽しみな素材ですし、また復帰してどんなレースを見せてくれるか楽しみですね。

 さて今週はラブリイユアアイズ(牝)が阪神JFで2着と活躍し、今週のフローラSにもルージュエヴァイユ(牝)を有力馬として送り込む黒岩厩舎の所属馬を何頭かご紹介。

 まずは同じ黒岩厩舎所属で19年紫苑Sを制したパッシングスルーの半妹フェブランシェ(牝、黒岩、父リアルスティール、母マイティースルー)。「牝馬にしては大型ですね。姉も活躍してくれたし、重さもないので期待しています。今のところ気性面の心配もなさそうです」と師。既に美浦に入厩してゲート試験にも合格済み。一度ノーザンF天栄に放牧へ出ています。

 ウルトラブラック(牡、父キタサンブラック、母ウルトラブレンド)には「2歳になってグンと良くなっています。兄姉は弱いところあったようですが、今のところ問題ありませんし、父の産駒はいい意味で化けますからね。期待しています」。

 レーベンスベルーフ(牝、父ハーツクライ、母ライフフォーセール)は半姉にダノンファンタジーがいる血統。「こちらも2歳になってグンと良くなっています。移動は夏頃になりそうです。父がハーツになって成長力がありそうですし、父の特徴を受け継いでいる印象です」。

 ピンクガーター20(牡、父ロゴタイプ)も「好馬体の持ち主。肉付きが良くてパワーもあります。素直な気性で今後の成長も楽しみですね」と好感触。どんな活躍を見せるか楽しみです。(馬三郎美浦支局・木村)

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