【POG】早期デビューで評価も高いグランベルナデット(美浦発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 先週の桜花賞は大混戦とは思っていましたが、1着から最下位まで1秒4差というのは過去最小の着差だったそうです。ちょっとした馬場コンディションや展開でまたオークスの着順が変わってきそうですが、果たしてどうなるのか。制したのは関東馬スターズオンアース(牝、高柳瑞)でした。これまで惜敗が続いていましたが、馬群を縫って追い込んでの勝利はお見事でしたね。次走はオークス(5月22日・東京、芝2400m)の予定。外枠と厳しい条件ながら4着だった2歳女王サークルオブライフ(牝、国枝)もオークスへ。負けて強しの内容だったように思いますし、こちらの反撃にも期待したいところです。

 10日中山の1勝クラス(芝1800m)はサンカルパ(牝、田中博)が圧勝。こちらもオークスへの期待が高まりますが、春シーズンは無理をせず、秋華賞を目指す公算が大きいとのこと。

 9日中山の未勝利(芝2000m)はPOGでも人気を集めていたパラレルヴィジョン(牡、国枝)が初出走初勝利を飾りました。ここまでデビューが遅れてしまいましたが、さすがの素質を見せてくれましたね。今後はダービートライアルなどは使わず、焦らずに進めていくそうです。

 デイリー杯クイーンCを回避して放牧に出ていたソネットフレーズ(牝、手塚)は、このまま順調ならばNHKマイルC(5月8日・東京、芝1600m)を視野に入れるとのこと。

 さて今週は大竹厩舎の2歳馬を何頭かご紹介。まずはブラストウェーブ(牡、父ハービンジャー、母ツルマルワンピース)。全兄には有馬記念を制したブラストワンピースがいる。「もう3歳時の兄のような感じで、やはり似ていますね。ゲート試験を合格して放牧に出ています。あとは牧場での様子を見ながらデビューを検討していくことになると思います」と師。

 同じくゲート試験合格済みなのがグランベルナデット(牝、父キズナ、母ラブリーベルナデット)。「この時期の牝馬としては気持ちがドシッとしていて扱いやすいですね。コントロール性が高いというのはアドバンテージだと思います。500キロほどありますが、早期デビューできそうですよ」。厩舎スタッフの評価も高い一頭だ。

 ムーンハウリング20(牡、父グレーターロンドン)は厩舎で活躍した父の初年度産駒。「グレーターロンドン産駒で預かるのはこの1頭の予定です。いい体をしていますし、父がこの時期に見栄えしなかったのですが、ここにきて良くなっていますね。父が出走できなかったクラシックを狙えれば」。

 ピカパンドーラ(牝、父サクソンウォリアー、母ウェルアウェイ)も注目の父を持つ。「いい意味できゃしゃな感じで、甘い感じはないですよ。まだ小さいので秋くらいかと思いますが、これから変わってきそうです」。

 こちらも厩舎ゆかりの血統となるルージュバック20(牡、父モーリス)は「育成段階でザダルと同じ手術をしたのでデビューは遅くなりそうですが、母に似ていますよ。すごく顔がかわいいんですよ。ザダルもダービートライアルを勝っていますし、早期デビューとは言えなくても楽しみです」とのこと。(馬三郎美浦支局・木村)

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