【ボート】辻栄蔵が逆転の差しで15年11カ月ぶり3回目のSG制覇 グランプリ出場権をゲット

 優勝した辻栄蔵=多摩川ボート
 優勝した辻栄蔵=多摩川ボート
 遠藤エミ(左)の頭をなでながらウイニングランをする辻栄蔵=多摩川ボート
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 「チャレンジカップ・SG」(28日、多摩川)

 辻栄蔵(46)=広島・74期・A1=が2005年12月のグランプリ(住之江)以来、実に15年11カ月ぶり3回目のSG優勝を飾った。優勝賞金3300万円を加算して、一気に賞金ランク8位まで浮上し、SG・グランプリ(12月13~19日・住之江)の出場権も獲得した。

 ゴールの瞬間、右の人さし指を軽く突き上げた。辻が、逆転で優勝をもぎ取った。1周1Mは、瓜生に差されて絶体絶命だった。「あー、差されたと思いました。バックでは瓜生選手と一騎打ちだと思ってたら、桐生君が行くのが見えたのでアソコを狙うしかなかった」と、1周2Mの最内を差し返した。

 SG優勝は、05年のグランプリ以来、実に15年11カ月ぶり。久々の美酒を「長かった。一度落ちると、はい上がって来るのは…。でも、やることは一緒。いつか見とけよ、という気持ちだった」と、SGVをかみしめた。

 10月のSG・ダービー(平和島)では、ワースト機を立て直して優出を果たすなど、年末の大舞台に向けて、気配は着々と上向いている。チャレンジカップも、初日1走目にイン逃げで快勝し、好気配をキープしたまま予選をトップ通過し、優勝へまっしぐらだった。

 「10月、11月はうなぎ登りなので、勢いは僕が一番だと思う。12月も行っちゃいましょう」と、会心の笑み。年末のグランプリでも存在感を発揮する。

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