【競輪】武雄G3は荒井崇博がまくって制圧 通算16回目、地元で5回目のG3優勝
「飛龍賞・G3」(28日、武雄)
12Rで決勝戦が行われ、荒井崇博(43)=佐賀・82期・S1=が最終バック6番手からまくって1着。2019年4月の武雄記念以来、通算16回目、地元で5回目となるG3優勝を飾り、賞金305万円を手にした。番手まくりを敢行した松岡辰泰(熊本)が2着に入り、荒井を追走した五十嵐力(神奈川)は3着だった。
まさしく地元のヒーローだった。決勝戦の荒井は熊本トリオとは別線を選択。「ハラケン(原田研太朗=徳島)にまくられるのは仕方ないけど、熊本勢には負けたくなかった」。上田尭弥(熊本)が先行、松岡辰が番手から容赦なくまくったが、6番手で脚をためていた荒井は最終バックからスパート。松岡辰をとらえ、先頭でゴールした。
今シリーズは戦前から主役視されていた。初日特選は原田研に先まくりを許して2着に。「あれさえなければね」と悔やむが、2次予選以降は1着ラッシュ。地元G3で5回目となるVゴールを駆け抜けた。
「いつまで続けられるか分からんけど、少しでも長くS級1班にいたいね」。この1着で通算476勝(1848走)。17年8月に400勝を達成したころに「500勝で引退するわ」と言ったことはあるが「まだまだ頑張る。中川誠一郎(熊本)や井上昌己(長崎)が強いうちは辞められんからね」とニヤリ。40代中盤に差しかかっても、荒井はまだまだパワフルに踏み上げるつもりだ。