【エリザベス女王杯】アカイトリノムスメ理想ラップ 国枝師&母の“忘れ物”獲りに行く

 「エリザベス女王杯・G1」(14日、阪神)

 秋華賞でG1初制覇を飾ったアカイトリノムスメが10日、次は古馬撃破をターゲットに順調な仕上がりを見せた。最終追い切りは美浦Wで併せ馬。輸送を考慮して馬なりに終始したが、軽快な脚取りで尻上がりの理想的なラップを刻んだ。偉大な母アパパネが届かなかったタイトル奪取、国枝師の牝馬G1完全制覇へ-。準備は整った。

 【戸崎圭太騎手と一問一答】

 -前走の秋華賞を振り返って。

 「どんな競馬にも対応ができて競馬が上手な馬。それほど変わったところはなかったけど、力強さがありましたし、成長したなと感じました」

 -今回の追い切りの感触は。

 「ガラッと変わったところはないけど、またがった時に幅が出たようなムキッとした感じがありました。カイバをしっかり食べているようで、そこが理由なのかなと思いました。上積みを感じたし、楽しみです」

 -今回は阪神芝2200メートルで距離が延びる。

 「距離が延びるのはいいかどうか分からないけど、問題はないと思います。ある程度いいポジションでレースをしたいですし、競馬が上手なので勝てるように組み立てていきたい」

 -古馬と初対戦になる。

 「G1だから甘くないけど、古馬との戦いでどういうレースをしてくれるか楽しみでしかないですね。引けは取らない馬だと思います」

 【国枝栄調教師と一問一答】

 -前走からの調整は。

 「前走後、問題はなかったけど、1週間くらいは軽めの調整で馬体の回復を待ちました。1週前追い切りは楽に気分良く走っていたので、ダメージもなくて順調だと思いました」

 -最終追い切りは。

 「関西への輸送もあるので、少し余裕を残してという感じでやりました。順調に調教ができたのではないかと思います」

 -馬の様子は。

 「落ち着いていて、カイバも食べているし、体にも張りが出てきた感じがしています。いい方に向かっていると思います」

 -理想の展開や流れは。

 「ソツなく運んでほしいと思います。ある程度の位置を取って、相手を見ながら、しまいの脚を生かしたいですね」

 -意気込みを。

 「戸崎騎手はこの馬を分かっているので、何も不安はないです。調子はいいので、アパパネで届かなかったG1を獲りたいと思います」

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