【オート】浜松SG 地元の鈴木圭一郎が9周4角で大逆転V 昨年落車のリベンジで10冠達成
「日本選手権オートレース・SG」(7日、浜松)
鈴木圭一郎(26)=浜松・32期=が9周4角で抜け出して大逆転V。昨年落車のリベンジを果たし、4年ぶり3回目の大会制覇を飾った。SG制覇は今年2回目で通算10回目。浜松での日本選手権は3連覇だ。2着に逃げた青山周平(伊勢崎)、3着には荒尾聡(飯塚)が入った。
森且行の“涙の感動V”から1年。あのとき、先頭を走っていたのが鈴木だった。6周4角で荒尾と接触して2人とも落車。3番手を走っていた森に勝利の女神がほほ笑んだ。1年前の“忘れもの”を地元で見事に取り返した。
レースは青山が好ダッシュで逃げ、金子、永井が追走。Sで浮いた鈴木は5番手、荒尾は7番手から機をうかがった。8周1角で次位に荒尾は上がり、鈴木は3番手。9周3~4角でまくりを敢行した荒尾を青山が張って両者が流れたところを鈴木が4角で差し切った。
「ゴールして父親や妻、ファンの顔が重なって、涙が出ました。Sで行かれて、引くしかなかったけど、試走から手前がすごく良かったので、狙っていました。楽しんで走れました。いつもサポートしてくれる妻には本当に感謝です」
9月のSG・全日本選抜(飯塚)は準決で出遅れて6着敗退。今回は3日目12Rで出遅れて6着になったが、そこから巻き返した。今年SG2回目の優勝で、MVPと賞金王争いのトップに立った。今年は目下83勝で、自身が持つ年間最多勝利(89勝)を塗り替えるペースだ。現在は4期連続で青山に全国ランク1位を奪われているが、青山との対戦成績は56勝54敗。SG優勝戦でも10勝8敗とリード。No.1奪還が見えてきた。



