【凱旋門賞】タルナワ 馬場不問の強烈な末脚魅力

 「凱旋門賞・仏G1」(10月3日、パリロンシャン)

 初勝利こそ4戦目と足踏みした愛国馬タルナワだが、その後は着実に力をつけて4歳シーズンになると本格化。G1戦線で存在感を示してきた。

 初のビッグタイトルは20年9月のヴェルメイユ賞。凱旋門賞と同舞台で鋭い決め手を発揮し、最上の結果を出して見せた。その後は凱旋門賞ではなく、オペラ賞に出走。ここでも不良馬場をモノともせず末脚を繰り出し、G1・2連勝を果たした。

 3走前のBCターフは後方から4角手前で追いだすと、大外をグイグイ伸びて快勝。G1・7勝を誇るマジカルを破ってG1・3連勝を飾った。さらに21年の始動戦だった前々走のバリーローンS(G3)も直線で楽に抜け出し、2着馬に6馬身半差をつける圧勝。20年からの連勝を5に伸ばした。

 前走の愛チャンピオンSでは21年の仏2冠馬セントマークスバシリカに敗れて連勝ストップ。それでも直線で不利がありながら、3/4馬身差の2着に食らいついた内容は高く評価できる。

 舞台実績に加え、馬場状態にかかわらず発揮できる強烈な末脚は魅力。スミヨンとのコンビ復活も頼もしい限りだ。大手ブックメーカーがこぞって上位人気に推す通り、Vに最も近い一頭と言えるだろう。

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