【神戸新聞杯】セファーラジエル重賞即通用だ 出世レース制した勢いで一発狙う

 「神戸新聞杯・G2」(26日、中京)

 過去10年で、勝ち馬8頭がのちの重賞ホースとなっている白百合S。2021年の覇者セファーラジエルは4カ月ぶりの実戦だが、ひと夏越してパワーアップを果たした。課題の折り合いも進境を見せており、重賞初挑戦でも十分に通用するムードが漂っている。

 出世レース・白百合Sを制したセファーラジエル。21日の朝は栗東CWを折り合い重視でゆっくり2周し、翌日の追い切りに備えた。気配をチェックした高柳大師は「順調に来ていますよ。休養を挟んで体が大きくなったように見えます」と目を細める。

 馬体の成長は、課題である折り合い難の克服に大きな好影響をもたらしている様子だ。「春は体ができていない分、乗りにくさや折り合いを欠くところにつながっていたけど、トモとか腰が強くなって折り合いが改善されてきた」。ひと夏を越して、心身ともに大人びてきた。「デビューの時からもっと良くなると言われていたんですけどね。この春の白百合Sまでの間も成長していたけど、そこからもまだ伸びしろがあると思っていましたから」。指揮官の思い通りに上昇曲線を描いている。

 今までは前めで粘り込むというのがこの馬のレーススタイルだったが、前走は発馬後に挟まれて後方2番手からの競馬に。「それがかえって良かった。前に壁ができて折り合いがついていた」と振り返るように、結果的に脚質の転換も4馬身差Vに結びついたようだ。

 「とにかく折り合い。菊花賞はそこがうまく行けば」とトレーナーは早くも本番を見据えて腕まくり。フィジカル、メンタルの両面で強化された今秋は心配も少ないはずだ。ダービー馬シャフリヤールをはじめとした並み居る強敵を蹴散らし、3冠目奪取に名乗りを上げる。

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