【セントウルS】レシステンシア“意地”見せる 松下師「何のトラブルもなく来れた」

 「セントウルS・G2」(12日、中京)

 注目の秋初戦。19年阪神JF以来、2つ目のG1タイトルを目指してレシステンシアがいよいよ始動する。

 前走のヴィクトリアMは、勝ちにこだわる強気の競馬。グランアレグリアの鬼脚に屈して6着に敗れたが、松下師は「勝つにはあの戦法しかありませんからね。勝ち馬は別格でしたが、2~5着馬は逆転できるはずです」と敗戦にも胸を張る。仕切り直しの今回は、巻き返しに力が入る。

 20年同様、夏場は北海道で英気を養った。ただし、21年は中身が違う。「去年は骨折での休養。リフレッシュ放牧とでは過ごし方が違いますからね」と指揮官。理想的な形で、8月6日に栗東トレセンへ帰厩した。

 1週前は栗東坂路で4F51秒7-12秒0(強め)。終始、落ち着いた走りで軽快に登坂。ゴール前も力強い伸びを見せた。「攻め駆けするタイプですが、しっかり動けていました。何のトラブルもなく来られたのが何より」。迫力満点の動きでトレーナーを納得させた。

 今夏は3歳勢が大活躍。スプリント戦線でもヨカヨカとレイハリアが古馬にひと泡吹かせた。ただ、年長G1馬として黙ってはいられない。「阪急杯も休み明けでしっかり走った。3歳馬が頑張っているけど、意地を見せないとね」。“格”の違いを見せつけ、G1へ向けて好発進といく。

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