【ボート】8月最後の児島は山口剛が2年1カ月ぶりV ところてん作戦でアラフォー世代の逆襲を誓う

 「BTS松江開設21周年記念競走」(31日・児島)

 8月最後の児島ボートは31日に優勝戦が争われ、1号艇で人気を集めた山口剛(39)=広島・91期・A1=がコンマ11のトップSでイン快勝。19年7月宮島以来となる2年1カ月ぶりの優勝。通算ではSG・1回、G1・8回を含め44回目のVを勝ち取った。

 今節は強力な伸びを誇る36号機を手にした浜野斗馬(21)=香川・126期・B1=がまくりを連発し予選で5勝。浜野が4枠で登場するレースはまくりへの期待から売り上げが跳ね上がる『浜野現象』が巻き起こった。

 前検日にいち早く浜野の活躍を予言したのが山口。「前検日にたまたまそばにいて、引いたエンジンを聞いたら36号機。グランドチャンピオンで菊地孝平さんが乗ったエンジンだから間違いなく出る。今節は頑張れるぞと話したら、思った以上に頑張った」と覚醒した21歳を称賛。

 「優勝できたのは、準優で浜野君が僕の隣りの2コースだったこと。36号機は伸びお化け。準優は浜野君を意識して伸び寄りに調整していったが、優勝戦は元のピット離れ、行き足、出足に寄せて狙い通りの足。準優に比べると優勝戦は伸びへのプレッシャーもなく、負けないSを行って自分のターンができた」と予選1位、準優、優勝戦では堂々たる逃げを決めて王道の優勝を飾った。

 今節はSG覇者としてシリーズをけん引。「SG・メモリアルの裏である一般戦。6月に児島のグランドチャンピオンに出場した選手として、毎レース舟券に貢献する責任感を持って走った結果がこの優勝。僕の子どもは中3と中2だから、浜野君と5、6歳しか違わない。そんな若手と走り、負けられない気持ちもあった」と攻めの姿勢を貫いた。

 マスターズ世代の活躍も大きな刺激。「グラチャンでは前本泰和さんが目の前で優勝され、勇気をもらった。勢いだけで勝てることもあるが、この世界で大事なことは積み重ね。それが証明されている」と前本泰和(49)、浜野谷憲吾(47)、原田幸哉(45)らマスターズ世代のSG3連続Vに奮い立った。

 今年のメモリアルは後輩の大上卓人(30)に席を譲ったが、39歳の山口は広島支部ではまだまだ若手。「先輩たちは僕がデビューした頃のまま強い。ベテランと若手に挟まれてぐしゃっと押しつぶされないように、まずところてん式に僕らの世代が上を押し出す。若い気持ちで上を目指しますよ」とアラフォー世代の逆襲を高らかに誓った。

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