【クイーンS】ウインマイティー復活だ 春全休で“トラウマ”克服 仕上げも抜かりなし

 「クイーンS・G3」(8月1日、函館)

 2020年のオークス3着後は低迷が続くウインマイティーが、再び輝きを取り戻す。3走前の秋華賞で他馬と接触し、精神的なダメージを受けた様子。愛知杯14着後は休養に入り、じっくりと立て直してきた。6カ月半ぶりとなるが、充電効果で心身ともにリフレッシュ。北の大地で力を見せつける。

 悪夢を払しょくして復活を目指す。ウインマイティーは昨年のオークスでデアリングタクトから半馬身+首差に迫る3着に踏ん張り、その存在をアピールしたが、以降の4戦は低迷している。

 特に直近2戦は、どちらも勝負どころで突然手応えを失って後退した。原因は3走前の秋華賞。3角過ぎで両側から挟まれて接触し、精神的なダメージを受けたという。五十嵐助手は「本当に気持ちの問題だけだね。秋華賞では3コーナー過ぎに内外からぶつけられた。そこから周りの馬を気にするようになって、運動でも周りに反応して尻尾を振ったりしていた」と話すように、怖い思いをした“トラウマ”が尾を引いているようだ。

 立て直しを図るため、陣営は思い切ってこの春は全休させた。「入厩して最初の1本で確かめたくて、他厩舎に誘導してくれる馬がいたので後ろにつけてみたんだけど、やめるようなそぶりもなかった。27日の追い切りもたまたま前に馬がいたので、近いところに寄ってみたんですが、気にしてる様子はもうなかったですね。地力は優に重賞級。嫌な記憶を振り払ってくれれば」と精神的な復調を感じていた。

 仕上げにも抜かりはない。「牧場でよく乗ってくれて入厩当初から仕上がっていました。僕らは維持するだけ。オークスを10としたら、9はあります。体の張りもいいし、馬は本当にいい。最終的にはメンタル。そこだけです」と同助手。激変する条件は整った。

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