【競輪】諸橋愛がデイリー杯V「共同通信社杯の権利が欲しかった」

 「デイリースポーツ杯・F1」(30日、立川)

 開催最終日の12RでS級決勝戦が行われ、諸橋愛(43)=新潟・79期・S1=が、4月の四日市G3以来、今年2回目の優勝を飾った。打鐘から先行した雨谷一樹をマークし、ゴール前の直線で抜け出した。2着は内藤秀久、3着には坂本貴史が入った。

 検車場に引き揚げてきた諸橋は、開口一番に「ほっとしました」と表情を緩めた。直近2場所で落車が続き、当初は欠場するつもりだった。しかし、9月のG2・共同通信社杯の出場権獲得のために強行出場。6月末の選考期間締め切り日に、F1優勝を果たして条件を満たした。

 レースは、前を任せた雨谷が打鐘発進で主導権を奪取。堀内のまくりをけん制し、内藤の猛追をしのぎ、勝利への執念を見せつけた。「雨谷君が頑張ってくれた。どうしても共同通信社杯の権利が欲しかったので、優勝できて良かった。今後のグレードレースにいい刺激になった」。G2・サマーナイトフェスティバル、G1・オールスターと真夏のビッグレースでの活躍に前を向いた。

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