【ボート】福岡G1 枝尾賢が地元で待望のG1タイトルを勝ち取る

 「福岡チャンピオンカップ・G1」(10日・福岡)

 準優勝戦が行われ10Rから12Rまで、1号艇の枝尾賢(39)=福岡・89期・A1=、坪井康晴(静岡)、前田将太(福岡)がそれぞれ逃げ切った。2着に太田和美(大阪)、篠崎仁志、西山貴浩の福岡勢が続きベスト6が出そろった。11日は優勝戦12Rがメイン。1号艇を勝ち取った前田が、今年初Vを、悲願のG1初制覇で飾るか注目だ。

 地元から7人が勝ち進んだ準優勝戦は、枝尾がトップバッターで優出を決めた。準優10Rはインからコンマ09の全速Sで1Mを先マイ。まくった太田、差した新田雄史(三重)と桐生順平(埼玉)がバックで猛追したが、紙一重の差で1周2Mを先攻。軍配は枝尾に上がった。

 「危なかったですね」とレース後は冷や汗の勝利に苦笑い。「このエンジンのイメージが良すぎて物足りないけど、ターンの感じは良く伸びも少し余裕がある」と仕上がりは優勝戦メンバーと比べても遜色はない。

 福岡は2006年の周年でG1初出場。2011年の九州地区選ではG1初優出と、G1レースはステップアップの起点となってきた。「気合は入れず、いつも通りマイペースで」と自然体のスタイルが枝尾の真骨頂。柔軟な攻めを繰り出し、2019年9月、江戸川周年以来となる、2回目のG1制覇を地元水面で勝ち取りたい。

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