【ボート】茅原悠紀が地元優勝戦で悪夢… 先頭独走も道中振り込み6着「本当に申し訳ない」

 「第37回鷲羽杯」(4日、児島)

 ゴールデンウイークの児島ボートに激震が走った。オール岡山で争われたGWシリーズの優勝戦で先頭を走っていた茅原悠紀(33)=岡山・99期・A1=が2周2Mのターン後に振り込み失速して6着まで後退した。

 レースは5コースからまくり差し、1周2Mの好ターンで2番手を追走していた川崎智幸が先頭に浮上してそのまま1着でゴール。山地正樹が2着、森定晃史が3着でゴール。3連単は18万4150円の高配当。児島の優勝戦では6号艇の今井貴士(福岡)が優勝した19年7月16日の3連単、19万4900円に次ぐ歴代2位の高配当となった。

 ドリーム1着、3日目から6連勝とぶっちぎりの強さで優勝戦1号艇だった茅原は準優勝戦で逃げて1分45秒3と現エンジンの児島で最速の1着タイムをマーク。満潮の水面でも好タイムが期待されたが、まさかの結末が待っていた。繰り上がる形で優勝した川崎は「タイムトライアルしたんだろうけど、もったいないよ」と後輩を思いやり複雑な表情。レース後のピットは騒然とした雰囲気となり、ゴールまで何が起こるか分からないレースの怖さをそれぞれがかみしめていた。

 リプレーを見て他の選手とレース内容を検証した茅原は「これはいかん。本当にいかん」と頭を抱えてその場に座り込んだ。エースとして、岡山支部ナンバー1のスピードでシリーズをリードした茅原は本紙の直撃に「僕がお客さんの立場ならふざけるなと思う。本当に申し訳なかった」と言葉を振り絞り取材に対応。「1周1Mのターンを失敗して、2Mを回った後に気圧が下がって調整が合っていないと感じた。タイムを出すことは無理だと判断し、2周1Mは大事に回った。2Mも慎重に回ったが、掛かってからバーンと跳ねた。僕にはどうしようもなかった。本当に申し訳ない」と言葉をかみしめた。

 児島で開催されるSG・第31回グランドチャンピオン(6月22~27日)はSGの中のSGと称される大会。出場権を勝ち取ることは難しく、地元岡山からは茅原のみが出場予定。「今節は失敗。失敗は失敗として反省し、来月のSGに挑む」とキッパリ。茅原は苦難を乗り越える度に強くなる。このあとはG1V4の実績を誇る徳山周年、SG・オールスター(若松)に出場。地元で味わった屈辱を胸に、児島の大舞台で最高をターンを見せてくれるはずだ。

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