【フローラS】オメガロマンス樫切符獲る 皐月賞Vの横山武を背に姉と同じ舞台へ

 「フローラS・G2」(25日、東京)

 全姉に14年オークス馬ヌーヴォレコルトを持つオメガロマンスが、オークス(5月23日・東京)の切符を虎視たんたんと狙っている。鞍上は先週の皐月賞を史上2番目の若さで制した横山武。勢いに乗る若武者を背に、チャンスをつかみ取る。

 デビュー前から注目を集めていた良血馬オメガロマンス。新馬戦はメンバー最速の上がりで差し切り勝ちを決めて1番人気に応えたものの、続くミモザ賞では2番人気に推されながらも、重馬場に苦しみ6着に終わった。

 巻き返しはもちろん、本番への権利獲りが懸かる一戦。陣営は立て直しを図った。水曜の美浦坂路での最終追い切りでは、強めに追われてリアンフィーユ(4歳1勝クラス)と併入。素軽いフットワークで駆け上がった。調教を見届けた斎藤誠師は「無理をさせることなく時計(4F52秒6)も予定通りです」と納得の表情を浮かべていた。

 まだ1勝馬でキャリアも2戦と浅く、重賞が初挑戦なら、東京コースも初めて。それでも指揮官は「前走は馬場も悪かったですし、右にモタれる面を出してしまいました。この中間は在厩で順調に調整できましたので、左回りで良馬場なら」と前向きな姿勢だった。

 コンビを組むのは、デビューから手綱を取り続ける横山武。エフフォーリアと挑んだ皐月賞を、史上2番目となる22歳3カ月28日で制したばかり。勢いに乗る鞍上は「前走は道悪で半分も能力を出していません。いい素質を持っている馬ですよ」と秘める能力を高く評価している。

 厩舎の先輩で全姉でもあるヌーヴォレコルトは14年オークスを制した。同じ樫の舞台に立つために、簡単には引き下がれない。

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