【皐月賞展望】2歳王者ダノンザキッドが反撃
「皐月賞・G1」(18日、中山)
2歳王者ダノンザキッドが巻き返す。前哨戦の弥生賞で3着に敗れたものの、レースラップ前半5Fは62秒8と遅く、後半3Fは34秒5と速い時計をマーク。典型的な前が残る展開だったことを踏まえると悲観する内容ではない。1週前追い切りは栗東CWで5F80秒3の好時計。安田隆師は「見た目には、はじけていませんでしたが、時計を見て納得ですね」と内容を高く評価。反撃の態勢は整っている。
無傷3連勝で共同通信杯を制したエフフォーリア。負かしたヴィクティファルスとシャフリヤールは次戦で重賞を制しており、レベルが高かったことが分かる。初めての中山が鍵となるが、鹿戸師は「札幌で新馬戦を勝っているし、問題はないと思っている」と気にする様子は見られない。無傷4連勝で一気に頂点へ。
朝日杯FS2着馬ステラヴェローチェは、前走の共同通信杯は5着に敗れたものの、2着馬とは0秒1差。不良馬場のサウジアラビアRCを制しており、時計がかかり気味の中山芝は味方となる。
伏兵陣も多彩。前哨戦の弥生賞ディープインパクト記念を勝ったタイトルホルダー、スプリングS覇者のヴィクティファルス、きさらぎ賞を勝ち上がったラーゴムも上位争いに加わる。
他でではデビュー2連勝で京成杯を制したグラティアスや梅花賞、すみれS勝ちのディープモンスターも底を見せておらず、不気味な存在だ。