【フラワーC】ホウオウイクセル、勝って大舞台行く 祖母メジロドーベルの血が騒ぐ

 「フラワーC・G3」(20日、中山)

 フェアリーS2着のホウオウイクセルが重賞初Vを狙う。祖母は阪神3歳牝馬S(現阪神JF)、オークス、秋華賞、98年、99年エリザベス女王杯と、G1・5勝を記録したメジロドーベルという魅力のある血統だ。前走は不利とされている中山マイル戦の外枠から、上手な立ち回りを見せ能力の高さを発揮した素質馬。2度目の重賞挑戦で存在感を示す。

 名牝の血を受け継ぐ素質馬が重賞初Vを狙う。フェアリーSに続き2度目の重賞挑戦となるホウオウイクセルは、祖母がG1・5勝馬メジロドーベルという血統。前走のフェアリーSは外枠の8枠15番で終始馬群の外を回りながらも、直線で鋭く伸びて2着に好走した。

 管理する高柳瑞師は「こちらが思っている以上にレースで頑張ってくれました」と振り返る。大舞台に強い血がそうさせたのだろうか。まだ成長段階で、これから良くなりそうな状態ながらも2着と見せ場をつくった。トレーナーは「勝負強いところはありそうですね」とうなずく。

 デビューからコンビを組み続けている丸田も、素質の高さを感じ取っている。「レースへいっての器用さがありますし、追ってからの反応もいいですね」と高く評価。この器用さはレース運びのうまさを要求される中山では大きな武器となる。1Fの距離延長についても、「距離が延びる点については悪いことではないですよ」とプラスに捉えている。

 ここで結果を残せば、祖母が活躍したG1の舞台も見えてくる。指揮官は「前走よりはいい形で出走できると思っています」と期待を寄せる。大舞台に強い血を再び発揮してくれそうだ。

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