【フェブラリーS】レッドルゼル 川田の導きでダート界頂点へ!初のマイル戦が鍵に

 「フェブラリーS・G1」(21日、東京)

 いよいよ21年最初のG1が開幕。主役を務めるのは根岸Sで重賞初制覇を果たしたレッドルゼルだ。ここに向けて勢いは十分。初めてのマイルを克服し、栄冠をつかみ取ってみせる。

 前哨戦の根岸Sで念願の重賞初制覇。勢いそのままに、レッドルゼルがダート界の頂点を目指す。

 砂では14戦して12連対(7勝)と、超のつくほどの堅実派だが、これまで戦ってきたのは1200~1400メートル戦。今回は初の1600メートルへの対応が鍵となりそうだ。安田隆師も「壁を感じています。この馬にとって、この1Fは万里の長城くらい長いですから」と決して簡単なトライではないことを強調する。

 それでも、この大舞台に向けて布石を打ってきた。指揮官が「川田ジョッキーに千六を意識した競馬をしてほしいと言っていた」と振り返る前走は、最後の直線で馬群を割ってV。今までは大外から脚を伸ばす競馬をしていたが、その先を見据え、幅が広がるレースぶりだった。

 「鞍上が考えて乗ってくれましたね。希望が持てるような競馬をしてくれました。あの勢いなら千六もいけるかな。楽しみにしています」と、まな弟子の好騎乗に満足げ。課題克服へ視界は鮮明度を増した。

 1週前追い切りは、14日に栗東坂路で4F56秒7-13秒6(馬なり)。中2週のローテとあって、あとは直前に追えば仕上がるはず。調子の変動が少ないタイプ。高いレベルで好調を維持している。

 「ロードカナロアの子でダートG1も勝ったら絵になりますね」。父も手掛けた名伯楽は、産駒初の砂G1制覇にも意欲十分だ。いざ、ひのき舞台へ-。満を持して府中決戦に挑む。

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