芦毛の怪物クロフネが老衰のため23歳で死す

クロフネ(2001年撮影)
チャンピオンズCを制した武豊とクロフネ=2001年11月24日、東京競馬場
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 JRAは18日、2001年にNHKマイルCとジャパンカップダートでG1・2勝を挙げたクロフネが、17日に老衰のため、けい養先である北海道安平町の社台スタリオンステーションで死んだと発表した。23歳だった。

 同馬は2000年10月に京都競馬場でデビュー。同期のアグネスタキオンやジャングルポケットなどと好勝負を演じた。01年にはNHKマイルCを猛烈な追い込みで制してG1初V。続くダービーでは2番人気に推されるも、5着に終わった。秋にダート路線へ戦いの場を移すと、ファンの度肝を抜くパフォーマンスを連発した。武蔵野Sでは今もなお残る1分33秒3の驚異的なレコードで9馬身差の圧勝。さらに、ジャパンカップダートでも7馬身差の独走劇を演じ、その年のJRA最優秀ダートホースに輝いた。しかし、屈腱炎を発症したことで、そのレースを最後に引退。02年から種牡馬入りすると、昨年の最優秀2歳牝馬に選ばれたソダシなどG1馬を8頭輩出した。

 社台スタリオンステーション事務局の徳武英介氏は「夏の間はとても元気に過ごしていたのですが、ここ2カ月ほど体調が優れず、17日の午後2時に息を引き取りました。現役時には芝・ダートを問わず優秀な成績を残し、種牡馬としても人気が高く、18年まで17シーズンの間、休みなく頑張ってくれました。とてもフレンドリーな馬で、スタッフからもよくかわいがられており、大きなショックを受けておりますが、クロフネには感謝の気持ちでいっぱいです。心からご冥福をお祈りいたします」とコメントした。

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