大塚海渡騎手が木村師を提訴 パワハラで精神的苦痛 頭部殴打で警察に被害届

 2020年1月5日の中山競馬で落馬し、重度の頭部外傷を負って休養している大塚海渡騎手(20)=美浦・木村=が、木村哲也師から暴行された事実があったとして、1月5日に茨城県警稲敷署に被害届を提出。受理されたことが分かった。同騎手の実父で、美浦・勢司厩舎で調教助手を務める大塚哲郎氏が12日、リモート会見を開き、明らかにした。

 弁護士によると、厩舎実習中から19年12月25日までの間に頭部を殴打されたことが何度かあり、明確に記憶している2件を主として被害届を出したという。また、度重なるパワハラで精神的損害を被ったとして民事でも提訴し、850万円余りの慰謝料を請求。20日に水戸地裁土浦支部で第1回口頭弁論が行われる見込み。

 この件について、JRAは「係争中であることは把握していますが、警察による捜査中の事案でもあるので、現時点ではコメントを差し控えたい」とコメントした。

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