「京都金杯・Ｇ３」（５日、中京）

　前半はしっかりと抑えを利かせ、坂上手前から気持ち良く加速。ラセットが３日、栗東坂路で上がりを鋭くまとめた。４Ｆ５５秒９－４０秒９－１２秒２。反応を確かめる程度の内容だったが、脚さばきは鋭く、体調の良さがダイレクトに伝わってきた。庄野師は「年末にしっかりとやっていますからね。先週の時点でだいぶ、良さそうでしたが、その状態をキープできています」と好感触だった。

　前走のリゲルＳは８着。外を回さずに直線は内からさばく形となり、４角１５番手からメンバー最速の上がりで前に迫ったが、展開に恵まれなかった。それでも指揮官は「やりたいと思っていた競馬はできました。馬込みの中で、脚をためていければ」と前を向いた。

　コンビを組む加藤は９７年生まれの年男。「自厩舎の馬ですし、より思い入れが強いです。またチャンスを頂いたので、何としても結果を残したいと思っています」と熱い胸の内を明かした。人馬とも重賞初制覇へ。信じた末脚に全てを託す。