【ボート】転覆キャラの平高奈菜がイン速攻で2020年の賞金女王を奪取

クイーンズクライマックス優勝戦の表彰式でVサインを見せる平高奈菜=ボートレース浜名湖(撮影・北村雅宏)
クイーンズクライマックス優勝戦の表彰式で両手を振る平高奈菜=ボートレース浜名湖(撮影・北村雅宏)
表彰式後、笑顔を見せる(前列左から)長嶋万記、渡辺優美、平高奈菜、平山智加、(後列左から)池田裕美、三浦永理、松瀬弘美(撮影・北村雅宏)
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 「クイーンズクライマックス・プレミアムG1」(31日、浜名湖)

 悲願のティアラ戴冠だ-。1号艇の平高奈菜(33)=香川・100期・A1=が、インからコンマ01のSで逃げ切り勝ち。初G1タイトルを獲得した。これで優勝賞金1500万円を加算し、逆転で2020年の女子賞金ランク1位に輝いた。また、来年のSG・クラシック(3月23~28日・福岡)の出場権も獲得した。

 自画自賛の完璧な走りで、平高がティアラを頭上に輝かせた。

 遠藤の前付けにも動じることはなかった。「男女混合戦を走る機会が多く、しょっちゅう前付けを受けて鍛えられている」と厳しい進入も慣れたものだった。インから踏み込んだSはコンマ01。際どいスリットをクリアすると1Mを回って勝利を確信した。「ずっと今節はしっくり来ない足だったけど、優勝戦はスリット足で余裕がある感じだった。たまたまでラッキー」と最終的には調整も実った。

 自分自身のことを“転覆キャラ”と呼ぶ。デビュー節で3回の転覆は伝説だ。かつては地元まるがめの準優1号艇で、周回展示で転覆して欠場したこともある。2年前には180日間のF休みを経験。その期間に引っ越し業者のアルバイトで汗を流し、周囲を驚かせたこともあった。「今回は珍しく失敗しなかった。100点満点のレースだったと思う」と舌を出す。

 2020年も6月の下関で転覆した。右腕などを骨折する大ケガを負ったが「若い頃なら焦ったが、全然焦らなかった」と克服。「いろいろな経験をしたからこそ、この優勝がある」と喜びをかみしめる。

 「SGとか周年とか、どこを走っても強くなりたい」と戴冠した重みを感じつつ、新女王はさらなる飛躍を誓った。

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